ピッツァバーON38thのシェフに聞いた、父の腕を見せる料理
2016年 04月 11日
食べてから36時間以上たつのに、まだ後味引いているピッツァ。
トラピッツィーノ。
三越前のマンダリンオリエンタル38階でいただける。
黒オリーブと、ふんだんのマスカルポーネチーズをピッツァ生地でサンドイッチに。トリュフオイルを足して釜で焼き上げ、万能ネギをちらして、香ばしい。
とろとろとろーっと、「溶ける」というより、マスカルポーネのポタージュを飲んでいるように贅沢。うすーいのにパリッパリでもちもちの生地は熟成されて、かみごたえもしっかりしている。
「イタリアでは、お父さんの腕の見せどころがピッツァ作りなんですよ」
と、教えてくれたシェフがイタリアン顔。イタリア人と日本人とのハーフで、幼い頃から行ったり来たりの生活を送っていたそう。本場イタリアのピッツァバーに長らく通っていたのかしら?
「いえ、どの家も自宅のオーブンで作っちゃいます。ピッツァをわざわざ外に食べに行くことはほとんどないですね」
特に生地づくりに腕力が試されるから、文字どおり「男の腕の見せどころ」ということ。お父さんが家族に、お客さんに振る舞う定番だとか。日本人で例える、何だろう? そば打ち? と思ったけれど、家庭でうつお父さんは見たことない。「お母さんの味、味噌汁」はあるかもしれないけれど、「自慢の一品を持っているお父さん」も勇ましい気がする。
マリナーラ、クアトロフォルマッジなど他のぴももちろん、ため息が止まらないほどおいしい。しかし必ず食べてほしいのは、「一度食べれば忘れられない」とシェフも言い切れるトラピッツィーノだ。今年冬に日本に上陸したメニューとのこと。お値段も一品2700円と、お手頃。この絶品を目当てにもう一度行きたいくらい。
夜景にほだされるとワインに酔っぱらってついつい食べすぎてしまうかもしれない? ちょっとしたご褒美ランチにいただくか、二次会として”締め”にいただくのも手である。
◆ ピッツァバーON38th
※要予約。ランチ営業あり。
by macadamia725
| 2016-04-11 13:54
| お店の人に聞いてみた
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