中華の思い出 その2(上海・杭州・烏鎮・紹興 編)


前回の続きで、6年前の日記を公開するシリーズ。
当時からは、服もメイクもスマホも住居もなりたい人物像も仕事も家庭もあらゆる価値観もぜんぶ、ぜんぶ変わった気がするけど
紹興酒にスッパイマン入れて呑むのが好きなことは変わりません!



紹興


■魯迅博物館

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飛行機とバスの時間を使って『阿Q正伝』をギリ読む。『故郷』はバイトでさんざん扱っている。中国では幼い頃に魯迅の小説を暗唱させられるそうだ。館の中は、魯迅の生い立ちがわかる説明書きや資料のほか、閏土のモデルとなった章運水の人形、3Dでの時代背景上映など。


三味書屋には魯迅の実際の座席が残されていて、遅刻した時に彫ったという早の字がだいぶネタにされていた。

■紹興酒醸成所

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醸成用の窯だけでなく、商品として詰めるための瓶も作っているためかなり広大。五年ものと十年ものを試飲させてもらう。五年のあとに十年を飲むと、色、味、香どれも熟成の深みが濃いのがよくわかる。おつまみのナッツがピーナツバターみたいな味で甘くて気に入った。十年ものを友人に一本、両親に一本、姉が一本で合計三本買ったら、熱燗用の容器をおまけしてもらえた。

その後、輪タクに乗って紹興市を観光。気ままな接客の商店街はのんびりしていて、見るだけで楽しい。

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杭州

■西湖

目の前に楼外楼という最高級クラスのレストランがあり記念にお手洗いに寄ったが、お手洗いは特に大したことはない。その後船にて西湖遊覧。十元札に描かれている蠟燭灯や、白居易が詩を詠んだという白堤を見る。


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世界遺産なだけありどの地から、どの角度から見ても水墨画の世界に入り込んだように長閑だ。

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■西冷印社

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篆刻を見る。中華人民共和国設立時の1946年に杭州に没収され、文化大革命時の1976年に狙われて破壊、という踏んだり蹴ったりの歴史の中、三度目の正直として、再々興したのである。それもそのはずの巧みな技術、メロウやヒスイの輝く色彩を目の当たりにし、購入しそうになったが、就職後に、と踏みとどまる。

■六輪塔

銭塘江の逆流、氾濫を防ぐために建てられたという六輪塔に上る。

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全十三階だてだが七階までしか階段がない。一段がとても高くすぐ落ちそうになるが、要所要所の装飾や灯り、窓の作りに宋の建築様式が現れていて、飽きない。窓からの眺めは、額縁に切り取った自然を収めたようでおもしろい。


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八十歳の祖母も最上階まで上ることができた。江南を一望し、降下中にて転倒、無事。

■ショー「西湖の夜」を鑑賞。

子役も活躍している雑技を見る。演技には力を入れないようだが、技術は正月のテレビ番組で見かけてあっとするようなレベルであり、思わず歓声をあげている。

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手を傷めないためか、拍手音をだすプラスチックの道具があり、拍手喝采時の音が偽物っぽくて奇妙。

六日目 2/26(日)

杭州

■茶芸品店

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お茶の作り方や飲み方を教わり、いくつか試飲。茶葉が一本になっている一葉茶、日本の緑茶に似てさっぱりした龍井茶、濃い香りの普洱茶、ほんのりと甘味の残る人参烏龍茶、お湯をついで花が開くジャスミン茶。人参烏龍茶の後味がとても好みで、防癌抗癌・心臓病を防ぐ効能があると聞き教授に買って帰ろうかと思ったが、高額だったので小分けで配れるジャスミン茶を購入した。

烏鎮

千年以上の歴史があり、江南水郷六大古墳のひとつである烏鎮。東柵のほうを廻った。実際に1500人ほどの中国人が生活しているのである。

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水路を挟んで建つ木造の家屋は気取らず素朴で、窓から住民がぼんやりと観光客を眺めている。水路の役割は現在は交通手段だが、以前は洗濯も排泄も行っていた。


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高公生酒坊では三白酒という、白米、小麦粉、で作る酒を蒸留していて、酒粕の香りが奥から漂ってくる。試飲もできたが、五十五度と聞いて遠慮した。

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藍染工場もあり、藍染された布が高くから干されなびいている。一軒家のおじいさんの家で、実際に型を塗って模様を作る過程を見せてもらった。中2のときに校外見学で行った藍染のような、苦しくなる臭いは全くなかった。

上海


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今まで散々見た古鎮と打って変わった高層ビル街に驚く。上海万博の会場をバスから見る。上海ヒルズの94階に登って見下ろすと、分譲マンションが赤、青、橙、緑などのおもちゃのアパートに見える。万博のときに塗られたそうだ。

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夜、極寒だったがナイトクルージングをする。外灘やビル街が豪奢に光り輝き、上海の夜を全身で感じることができてうっとりした。

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七日目 2/27(月)

上海

■上海藝術館

瑠璃や翡翠や水晶の彫刻、木彫りの像などが陳列されている。瑠璃の青が透き通るように綺麗で、音もその美貌にふさわしく美しい清らかな音だった。

外灘を散策し、シルク店にて養蚕から一枚の布団が仕上がるまでの過程を見る。

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コルク栓サイズの蚕をむしって大きく引っ張り徐々に伸ばしていく過程には蚕の強さを感じた。どんなに強く引っ張っても一切破れないのだ。

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■上海博物館

青銅器、陶磁器、書画において世界的に有名な中国古美術の博物館である。二階の陶磁器コーナーで長い時間を過ごす。BC5000年ごろからの器が展示されており、器の役目以外の装飾の施され方に時代の変遷が見えておもしろかった。900年代のが好み。4階の小物・服装系も陰ながら見ごたえあり。

■豫園

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入り口は江沢民直筆の「海上名園」の岩が出迎える。建築の技巧が多彩でどれだけ歩いても飽きない。おもしろい屋根は龍壁といい、一匹の龍が波打つような姿そのままに彫刻されて屋根となっている。


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豫園商城は日本でいう浅草のような所で(かなり大規模だが)、小龍包で有名な南翔饅頭店からとても香ばしい匂いが漂う。



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■上海雑技団

筆舌に尽くしがたい。子どもから大人まで命懸け。練習で死者はでないのだろうか・・・?





by macadamia725 | 2017-12-13 10:26 | Comments(0)

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Web系企画者のラクガキ帳。iPhone7 & Huawei P9ユーザー。息抜きとして書き出しています。